ハルおじゲーム記録

やったゲームの感想とかの予定

ゲーム記録Part.7 ドラクエモンスターズ3

ティアキンとかポケモンSVとか、下書きはしてたけど

人に見せられる文章としてまとめられずお蔵入りをくりかえして

気が付けば1年以上放置していた当ブログだが

 

今回ばかりはドラクエだし久方ぶりのモンスターズの新作だし

色々言いたくなったので書く。

 

ドラゴンクエストモンスターズ3

魔族の王子とエルフの旅

 

 

 

 

2023年12月1日に発売。

人気の高いドラゴンクエストモンスターズシリーズ

マイナーチェンジや移植を除くと久方ぶりの完全新作。

 

 

 

本作の特徴

 

モンスターを使役して戦わせ、モンスター同士を配合して

親の強さやスキルを引き継がせ、更に強いモンスターを生み出すという

根本的な基礎はおおむね初代から引き継いでいるが

モンスターのサイズの概念の見直しやスキル、特性など

調整、変更された部分も多い。

 

ドラクエ4ピサロを主人公とし、

いわゆる“if”を描いた作品との発表で期待は高かった。

 

まず最初に体験版やPVにおいてよく『グラがしょぼい』と叩かれ気味だったが

ハルおじ個人的にここは全然気にならない。

処理落ちも多いがこれは慣れもある。

 

 

良い点

 

ドラクエ本編においては敵キャラであるピサロに焦点をあてている

ビルダーズもそうだが、ナンバリング作品のifという

大胆な試みはそれだけで評価できる。

ドラクエファンであればあるほど気になる(買いたくなる)ように攻めたなという印象。

 

・本編に登場するピサロの手先やピサロナイトがプッシュされている

何故ピサロに仕え、自らの名前をピサロ〇〇とまで名乗る程になったかの

経緯が描かれているのはなかなか嬉しかった。

 

・スカウトに失敗しても肉を与えてあれば倒した後で結構起き上がる

何度かスカウトアタックに失敗するとモンスターは怒り出し

以降は倒すしかなくなってしまうが、

過去作よりも起き上がる確率はだいぶ上がっている。

怒らせてしまってもまだ希望があるので、お祈りするだけとはいえ

舌打ちしながらただ消化試合をする感は薄れている。

 

 

気になる点

 

収集、育成ゲームとしての機能的な面

 

・起動が遅い

ソフトを立ち上げてから制作に関わった会社のロゴが次々に表示され

長いロードを挟み、タイトル画面の「つづきから」を

押せるようになるまで実に1分近くかかる。今どき普通なのか…?

ハルおじはそういう事には詳しくないが、

こういう会社のロゴを1つ1つ順番にじっくり強制的に見せる仕様って

契約の上とかで何かメリットがあるのだろうか。

 

・とにかくUIが不親切で見づらい

例としてモンスターのステータスを見るだけで一苦労。

ページ送りがLRだったりZL,ZRだったり、

十字キーだったりXだったりYだったり

統一性がまるでない

そもそも1ページに表示されるステータス情報は

文字の小ささの割には隙間だらけで、

大した情報量でもないのに何ページもペラペラめくらないと全部見切れない。

 

・過去作で当たり前にできたシステムが追加有料DLC

詳細は省くが、以前は出来ていたことをできなくしてストレスを抱えさせ

あの頃出来た事をまた出来るようにしたければ追加で金払え」は

個人的にはちょっとやり方が良くないと感じた。

 

・配合のモチベーションが上がりにくい

これまた詳しくは省くが、過去作にあった様々な要素が

廃止or変更されたことで、適当に配合しているだけだと

モンスターのランクがあがらず強くなれない。

レアなモンスターは特定の組み合わせでないと生まれないで構わないが、

とりあえずストーリーをサクッと終わらせたいので

お手軽にある程度の強さのモンスターを生み出す、ということが難しい。

ある程度強い親を手放して生み出した子供が強くならないとイヤなので

せっかくの醍醐味であるはずの配合をするのを渋ってしまう。

 

・その魔界をクリアしないとスカウトが極端に成功しづらい仕様

各魔界においてピサロの名を広め、名声を得ることで

そのエリアに住む野生のモンスターが仲間になりやすくなる

という真っ当な設定ではあるが

新しいモンスターを発見したらすぐに仲間にしたいし、

好きなタイミングで好きなモンスターを捕まえて配合してみたいのに

そこの醍醐味を無意味に潰しているように感じる。

 

・色違いモンスターによる水増し

過去シリーズに登場した意外な懐かしい色違いを出してくるならまだしも、

今まで色違いのいなかった種を新しい色に変えて

新モンスターです!みたいな顔をしている誰得モンスターが非常に多い。

黄色くなったドン・モグーラとか、赤いイルカちょうちんとか

誰が求めていたんだろう。

 

・季節の概念があんまり活きてない

四季があり、一定時間で切り替わっていき

出現するモンスターに変化が見られたり

例えば冬には水辺が凍り付いて渡れるようになったりする。

これ自体は悪くないシステムだとは思うが、あんまり活かせていない。

四季を自由に操る呪文はなく、次の季節まで1つ飛ばす消費アイテムがあるのみで

あまり気軽には使えず、せっかく湖が凍り付くのを待って渡ってみても

大したアイテムなどは落ちていない。

モンスターも変わるものは変わるが、年間通してずっと固定のものも多く

イマイチ探索の楽しみが増えているとは感じない。わずらわしさの方が上

幸い、特定の季節にならないと通れない場所に

ストーリー上必ず行かされることは決してない。

ストーリークリア後、裏ボスに挑む直前に無限に使用できて季節を一つ進める

アイテムが手に入るが、天気は好きに変えられない。

 

RPGとしての、ストーリー的な面

 

・ストーリーの展開がややこしく、混乱しやすい

やはりというかスピンオフ元のドラクエ4

ある程度知っている前提で話が進むので、知らないと厳しい…

と思いきや、知っていても混乱しやすい

全体的にシーンが細切れで、唐突気味に展開していくので

今、4で言うとどこの時系列なんだ?」といちいち気になるのに

はっきりとはわからずふわふわしたまま

次へ次へとふわふわ進んでしまう。おいてけぼり感が強い。

また、混乱を招くのはピサロが喋らない癖に自我が強い事にも起因する。

ドラクエの主人公なので喋らないのだが、

ピサロという既に確立しているキャラで目的が彼の中にあるので

プレイヤーの考えとピサロの行動の剥離が多い。

あれ?今、なんのために戦ってるんだ?とか

何で今こいつに怒られてるんだ?と首を傾げてしまうシーンが頻発する。

 

・会話のノリが寒い

インターネットに毒されたようなニチャニチャしたテンション

会話が繰り広げられる寒いイベントシーンが実に多い。

好みの問題ではあるが、イケオジボイスがどうこうとか

ドラクエでやることではない気がする。

ベネットの口癖がアチアチである意味も必要性も感じない。

 

・名前を呼ばれるシーンが異常に多い

個人的には一番気になる。

何が問題?と思われそうだが、ボイス付きでかつ

主人公の名前を変えられるタイプのゲームには

主人公の名前を声で呼べない問題は例外なく付きまとう。

これはもう仕方ない所だが、大抵はそれなりに二人称で呼んでもらうとか

違和感の出ないようにするものだと思う。

しかしこのゲームは違う。

 

やたらめったらピサロを名前で呼ぶ。

 

初対面のキャラとは必ず

「俺は〇〇。お前は…そうか、ピサロというのか」というやりとりがあるし、

ヒロインであるロザリーも毎度「ピサロ」と律儀に呼ぶし

魔物たちも「ピサロの手先として働きます!」と慕ってくれる。

 

恐らくハルおじの勝手な考察では

「これはピサロの物語である」とか

ピサロの名声を世界に広めている」ということを

プレイヤーに実感させるため、演出として

意図的に多く名前を呼ぶシーンを入れているのでは、と考えている。

 

が、本当にあまりにもテキストではピサロピサロと呼びまくるのに

ボイスでは不自然にそこを禁止ワードのように飛ばして読むので

違和感の方が強くなり、ストーリーへの没入感を削ぐ。

 

・いかにも重要そうなキャラが全然話に関わってこない

発売前の情報ではいかにもストーリーに絡んでくる重要人物のような

匂わせっぷりがすごかったホイミンやアゲぴぴは話にほぼ関わらない。

なんならパッケージにもいるし、旅には同行するため

めちゃくちゃ関わってるようなそぶりのベネットも、

絡みはあるがよく見ると話の筋には関わっていない

居なくても全然成立するし、何だったんだ?みたいなキャラが多い。

 

・ダンジョンの仕掛けの出来が良くない

ストーリーで挑むことになる洞窟や塔、各ダンジョンには

謎解き要素があり、終盤になるにつれて難しくなっていく。

それ自体は珍しい事でもないが、パズルの質がお世辞にも良いとは言えない。

パズルを動かすためのオブジェクトを調べるたびに画面が暗転して

仕掛けが動くムービーを流すためテンポが悪かったり

そのオブジェクトの周りにも敵シンボルが徘徊しており

ひっきりなしに追い掛け回され思考の邪魔をされる。

謎解きエリアは謎解きに集中させてほしい。

 

 

まとめ

 

その他、強いモンスターを育成したりやりこむにあたっても

運頼みで同じ場所を周回させられたり

過去作には恒例だったクリア後に解放される

レベリング用のメタル系モンスターが大量にいるエリアがないなど

腰を重くするような仕様が満載で、不満点は書ききれない程ある。

 

期待値が高かっただけに、どうしてこうなった?というのが正直な感想。

ゲームとして破綻はしていないが、PS2初期ぐらいの古いゲームかな?って感じ。

本当にドラクエブランドの今後が心配である。

物心ついた頃から、今までもハルおじはドラクエが大好きだ。

本当にどうにかしてほしいと願っている。